無事課題提出間に合ったMIKOです、こんばんは。
昨日のお約束通り! というかむしろ自分が語りたい!!(笑)
今回は、ポルトガルの城塞都市エルヴァスへの行き方と、実際訪ねたときの記録、今回世界遺産の番組を見て、これから行く人・自分がリピート訪問する時にやりたいこと・見たいところをまとめました!
出典・引用:世界遺産(TBSテレビ)-放送アーカイブ(国境防衛都市都市エルヴァス要塞群)
Contents
●スペインの国境近くの城塞都市エルヴァス(Elvas)
グーグルマップの航空写真ver.でみると、特殊な都市の形がわかっておもしろいですよ!
昨日2時間くらい、見ちゃいました… ※課題しよう
エルヴァスはポルトガル南部のアレンテージョという地方に属し、かつ、隣国スペインとの国境からわずか12kmという都市です。
その場所柄、他国の侵入の前線とならざるをえなかったエルヴァスは、その作りを堅固なものとしていき、その結果が、世界遺産となったこの特殊な形状の城壁に囲まれたこの都市構造なのです。
わたしもよその国のこの形状の都市(稜堡式城郭)に詳しくはありませんが、日本と違い、国境が地続き・また江戸時代のような天下泰平の時代もないまま、近現代に突き進んだヨーロッパには、この手の城塞都市は驚くほど残っています。
ポルトガルだけでも、エルヴァスほどではないにしろ、天正遣欧少年使節が訪れたことで有名なエヴォラEvoraや、先日、さくらんぼのお酒ジンジーニャでご紹介した、首都リスボン近郊の可愛らしい街オドビスObidosなんかも、防衛都市の性格を現代でも残している町と言えます。
オビドスの町並み。街の外側は城壁で囲まれています。
この写真中央でもちょっと城壁見えてます。
●エルヴァスへの行き方:LisboaリスボンもしくはEvoraエヴォラからバスで!
わたしは天正遣欧少年使節が訪れたことで有名なエヴォラの街から。
エヴォラのバスターミナルからエルヴァスまで、2013年当時、窓口で12ユーロでした。
ポルトガルの首都リスボンからも行く方法としてはほぼ同じで、リスボン lisboaのセッテ・リオス・バスターミナル Terminal Rodoviário Sete Rios からもエルヴァスまでのバスが出ています。
時刻や値段を調べるなら、Rede expressos(バス会社ホームページ)で調べることができます。
出典・引用:Rede expressos(バス会社ホームページ)
最初に英語表記にしておいたほうが、わかりやすいです。
スマホ画面でもPC画面でも、画面右上にイギリス国旗かアメリカ国旗、もしくは「EN」の表示があるはずなので、そこをクリックすれば「英語」に切り替わるはず。
そして画面↑のように、行き先と出発元を選択すると、時刻表と値段が出てくるのでわかりやすいです。
おおよそリスボン発だと3時間前後、エヴォラ発だと1時間半ほど、エルヴァスまでかかります。
いわゆる日本の長距離バスの昼行便みたいなものなので、バスの乗り心地はいいです。
バスの中から。
空いていたので一番前を陣取りました(笑)
2013年利用時点で、バスによってはすでにWiFiがあったような。
あまり接続状態はよくなかったので利用しなかった記憶がうっすらあります。
ただ値段はネット割引表示になっているような?
窓口ではもう少し高くなるかもしれません。
(リスボン発は”地球の歩き方’18-19″では18.5€表記。
上記のサイトで調べると、17.6€)
決済最終画面までは試していないのですが、ペイパルも使えるようだったので、日本でチケットを事前購入しておくこともできそうです。
わたしは当日、窓口で買いましたが、観光案内やバスターミナルに足を運ばなくても出発時刻がわかるのは助かります。
わたしはエヴォラのバスターミナルから出発!
バスターミナル内部。
ポルトガル各地へ向かうバス。
ポルトガルでは長距離バスが重要な移動手段です。
ちゃんと行き先を示す電光掲示板もあります。
このあたりは日本の駅やバスターミナルと変わらないので、安心。
ターミナルのベンチに座るときは、この掲示板が見える位置に座りましょう。
●エルヴァスまでのバス旅つれづれ
エヴォラからひたすらバスは走り、途中、エストレモスEstremozに止まります。
ここも城塞都市のひとつ。
この街は陶器と、13世紀に建造された城を国営のホテルとしているポサーダという宿泊施設が有名。
今回はバスの中から街を眺めるのみで通過。
約小一時間、エストレモスからバスが走ると…!
エルヴァスの城塞の外すぐにある水道橋が見えてきました!
これ、結構な大きさ・迫力ですよ。
リスボン・エヴォラから来たバスは、先程のエストレモス経由でこのルートを通るので、うっかり居眠りしていたらもったいないです。
アモレイラの水道橋でこれも世界遺産。
これを作ったのは、リスボンのベレンの塔を設計した建築家。
17世紀に完成していますが、とても4世紀前のものとは思えない頑丈さ・綺麗さでしたよ!
かつてエルヴァスの水資源の問題を解決するため、作られ、長く使われてきたわけですが、「今も使われている」or「40年前に使用しなくなった」と情報がはっきりしません。
教えて偉い人。
エルヴァスのバスターミナル。
エルヴァスのバスターミナル(建物内)
小さなカフェもあって、休憩にも。
おじさんのグループは楽しげにカフェのテレビのサッカーを見ていました。
贔屓のチームがゴールした時のおじさんたちの可愛さといったらまったく!
(*´∇`*)
帰りのチケットも到着したこの時点で買っておくと安心。
でも今見たら、エルヴァス観光して、バスターミナルに戻ったタイミングで買ってたわ。
エルヴァスへの旅程組む時点で、時刻表はチェックして、帰りの便の検討はつけていたので許してください。
●エルヴァス街歩きあれこれ
到着直前のバス車窓から。
バスターミナルに着く前にも、エルヴァスの街の形がわかる。
TBS世界遺産でも行っていたけれど、エルヴァスの街(城塞内)に入るには車1台しか通れない通路しかない。
なのでバスターミナルからは徒歩。
バスターミナルからてくてく街中心部へ。
途中、なかなかの空堀っぷりをお見かけする。
ヨーロッパでもこの規模で現存しているのは貴重らしい(TBS世界遺産談)
城塞攻め入る感、高まる。
※攻めません
道案内の看板が、自国の首都「リスボンLisboa」と隣国の「スペインEspanha」が並んでるあたり、スペインにごくごく近い街の特徴をあらわしている—
などと、もっともらしいコメント付きで記事書こうと思って、数年前に写真撮ったら、先日のTBS世界遺産の中でも同じようなシーンがあって吹いた一枚。
あまり人がいないなぁ…と思って歩いた記憶。
城塞都市は、たいてい周辺地域を見晴らせる丘や高台の上にあるので、必然的に坂の多い街に。
というか、ポルトガルはあっちこっちの街がだいたい坂。めっちゃ坂。
日本人観光客、エルヴァス猫にガン飛ばされる。
岩合さんには永遠になれないと悟った。
ガンを飛ばされながらも街の中心部レプブリカ広場へ。
元々はゴシック様式だったのに、大航海時代でブイブイいわせて財力築いた当時の王家のお気に入り、マヌエル様式に改装された、ノッサ・セニョーラ・ダ・アスンサオン教会。
角度をかえてもう1枚。
たしかにどことなくマヌエル様式のリスボンにあるジェロニモス修道院の印象とかぶ…らないこともない?
リスボンのジェロニモス修道院(外観)
マヌエル様式は、大航海時代をイメージさせる、航海道具(イカリやロープなど)や当時入ってきた異国の植物類などがモチーフになっていますが、エルヴァスの教会の天井の唐草模様が「そう」なんでしょうか?
教会内部にはアズレージョ(ポルトガルタイル)の装飾も。
ノッサ・セニョーラ・ダ・アスンサオン教会。
小さいながらもなかなか見応えありました。
もうひとつ、ドミニカ教会(ノッサ・セニョーラ・ダ・コンソラサオン教会とも)も、アズレージョの内装が見応えあるのでおすすめ。
写真が用意できてなくてごめんなさい(汗)
本日のメイン、エルヴァス城 Castelo De Elvas
とてもゴツそう。
もともと最初はローマ人が要塞を築き、その後レコンキスタ時代にイスラム教徒が城を作り、更にスペインから再独立するのしないの小競り合いをしていたころに更に強固に拡張されたとか。
中庭?に井戸らしきもの。
籠城戦にはかかせない大切な資源。
人ひとり通るのがやっとの横幅。
ぶっちゃけ結構迷います。
シェーしてるみたいになってますが、カメラ構えてるだけですから。
相当遠くまで見渡せます。
エルヴァス城の外の城壁のフチ近くだったかと。
これだけ周囲を見渡せます。
そりゃ敵軍の動き、わかりますわ。
そして相手に獲られる前に、良い場所は確保する!
相手に作られる前にサブ城塞作っちゃう!の精神でできたサンタ・ルジア要塞やグラーサ要塞。
コンビニの出店計画で似たようなこと、聞いたことある。
昨日既出のサンタ・ルジア要塞。
エルヴァス滞在時間、約2時間強。
けっこう駆け足でしたが、かなりの充実街歩きでした。
●さいごに:特にオススメしたい人
個人的にエルヴァス訪問をオススメしたい人としては、
ヨーロッパの歴史が好きな人。
ブラタモリが好きな人。
特に熊本城の回で、城のつくりのイヤラシサを楽しそうに話すタモリさんに共感した人。
ですね!(笑)
前者は、レコンキスタ時代からイスラム教vs、その後のスペインvs、スペイン独立戦争(ナポレオン戦争)時代のフランス軍vsなど、空からの攻撃が可能となる爆撃機が登場する前の近代までの長きにわたり、ポルトガルの防衛ラインともいえる都市だから。
後者は、言葉がわからないせいか、文化の違いなのか。
熊本城ほどのネチネチ感(わかる人にはわかるらしい・笑)は感じられませんが、ミリタリーマニアならぬ城マニアに通じる街の作りかと思います。
ポルトガル・エルヴァス街中
大軍が一気に街中に入ってこれないような狭い通路。
また、街中も日本の城下町と比較しながら歩くとおもしろいのではないでしょうか。
わたしは残念ながらお城には疎いので、明確な違いや共通点を見逃しまくりながら、街歩きしてしまいましたが…。
リスボンからも時間はかかるとはいえ、バス1本で行けてしまう、意外と行きやすいエルヴァス。
国境の街だからこその歴史に想いをはせてみるのも楽しいですよ!