【比較】”Canon G1X Mark3″と”G1X Mark2″、どっちが買い？比べて考察してみた前編【カメラ初心者向け】

投稿 2017/10/20 更新 2017/10/24
旅行の相棒（カメラ） - Canon G1X Mark2

この記事の最終更新日は 2017年10月24日 です。現在は状況が異なる場合がありますので予めご了承ください

ちょっと気合入れた写真撮影用の相棒、“Canon G1X Mark2”。

直近の旅行先の神戸からお世話になっています。

撮影知識や経験がなくても、ほぼカメラ任せ（プログラムAE）でなかなかの写真を撮ってくれるので、かなりのお気に入り。
末長く相棒としてやっていきたいデジカメと今も思っていますが。

“G1X MarkⅢ”が来月発売ですと！？

出典：Canon　”PowerShot G1X MarkⅢ”概要

ただこの新型（Mark3）、前回の「G1X（無印）→G1X MarkⅡ」の時のような単純進化ではない様子…。
個人的に気になるポイントを新型・旧型で比較してみました。

Contents

1 ●購入者背景（チェックポイントの背景）
2 ●大きさ比較（外観・デザイン）
3 ●センサーサイズ（撮影素子）・画素数比較
4 ●望遠（ズーム）機能とマクロ撮影比較
5 ●オートフォーカス（AF)機能比較
6 ●前半のあとがき
7 ●おまけ：作例まとめ

●購入者背景（チェックポイントの背景）

比較のポイント付けの背景としては、

・旅行に持っていくのが前提。

・基本的にカメラ任せ（プログラムAEやオート）で綺麗に撮りたい。

・一眼レフのようなレンズ交換式のカメラは選択肢にない。

・カメラスキルがあがった時の為、ある程度マニュアル操作できる機種。

・望遠は5倍以上。

・できればWifi機能はほしい（旅先でブログ・SNSにアップしたい）

こんな感じの「そこまで本格志向でないけれど、スマホ（iPhone）や2-3万以下のコンデジではちょっと物足りない」なカメラ初心者の判断・感想となります。

●大きさ比較（外観・デザイン）

“G1X MarkⅡ”※所有の旧型
→大きさ（幅・高さ・奥行き）：116.3×74.0×66.2mm
→質量（バッテリーおよびメモリーカード含）：約553g

“G1X MarkⅢ”※2017年11月発売の新型
→大きさ（幅・高さ・奥行き）：約115.0×約77.9×約51.4mm
→質量（バッテリーおよびメモリーカード含）：約399g

圧倒的に“G1X MarkⅢ”の方が軽量化・小型化されています。

ぶっちゃけ“MarkⅡ”、重い・デカイ・ゴツイです。

一言で表すならオッサン。

これ完全にオッサン向けカメラですよ。可愛い系女子が持つカメラじゃない。
わたしは中身がオッサンなのでコレかっこいいと思いますけれど。

一応このカメラの分類は「高級コンパクトデジタルカメラ」を言われるジャンルのはずですが、「コンパクト」という語彙の意味について、キャノンさんを小一時間ほど問い詰めたい。

“G1X Mark2″を、普段の出勤やちょっとしたお出かけの時には、とてもじゃないですが持っていく気になれません。「撮るぞ！」と気合を入れている時のみ、持ち出します。

旅先で「一眼レフ+でかいレンズ」ほどでなくとも、確実にコンパクトじゃないデカごついこの機種を写真を撮ろうとするたびに出し入れするのはめんどくさい。
早々に肩にかけっぱなし・重さが負担にならないように下記のような幅広のストラップをつけ、旅の最中は斜めがけできるようにしました。

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これでかなり持ち運びのめんどくささと重さが軽減しました。

大きさだけ見れば、新型の”MarkⅢ”の小型化はポイント非常に高いです。
ただ個人的に新型はファインダーのでっぱりがあるのがちょっと…。

電子ファインダー使う方には嬉しい変更点なのでしょうが、そこまで本格志向ではないわたしはファインダーがないことに困っていなかったので、Mark2のシンプルなおでこのほうが好きなんです…。

●センサーサイズ（撮影素子）・画素数比較

“G1X MarkⅡ”※所有の旧型
→1.5型高感度CMOS、約1,500万画素

“G1X MarkⅢ”※2017年11月発売の新型
→APS-Cサイズ CMOS、約2,500万画素

「センサーサイズ（撮影素子）」が大きければ光を多く集めることができます。
その結果、「高画質」「暗い室内や夜景も綺麗に撮れる」「背景をボケさせやすい」に繋がります。

一般の人が使うであろうカメラのセンサーサイズ（撮影素子）の大きさとしては、

35mmフルサイズ

＞APS-Cサイズ（G1X MarkⅢ該当※注）

＞1.5型(キャノン独自・G1X MarkⅡ該当）

＞フォーサーズ(4/3型・オリンパスやパナソニック独自？）

＞1型（SONY DSC-RX100シリーズやCanonのG7X・G9Xシリーズなどの高級コンデジ）

＞1/1.7型（カシオのEX-ZR3000以上等）

＞1/2.3型（一般的なコンデジ・iPhone6以降も？）

となり、旧型の1.5型もコンデジの中では大きいのですが、新型の”G1X MarkⅢ”のセンサーサイズは更に大きくなっているので、スペック上はより高画質が狙える…ハズ。

また画素数が増えることで、拡大しても滑らかなので、必要な箇所のみをトリミングして拡大したり、大きい用紙に印刷しても綺麗です。

実際、センサーサイズが大きいのは新型の魅力だと思うのですが…ここはちょっと微妙。

基本的にわたしの使い方は「ブログやSNSにアップ」「テレビ画面（MAX32型）で観賞」「プリントアウトするにしてもA4以下」なので、その用途だと果たして APS-Cサイズと1.5型でどれだけ差を感じられるかが微妙なんですよね。

目が肥えていないわたしには、撮影素子が1/2.3型の”iPhone6s”や前まで使っていたコンデジ”CASIO EX-zr700″で撮った写真も、1型の”Canon G9X MarkⅡ”で撮った写真も、上記のような用途では、言うほど画質に差があると感じられません。
もちろん、夜や室内など撮影条件が厳しくなるほど、センサーサイズの大きさのメリットを感じはするのですが。

このあたりの、キャノンのAPS-Cサイズ（※注：他社さんのAPS-Cサイズより若干小さいらしい）と、1.5型の写真の綺麗さは、実際に使って見比べてみないとわからないんだろうなとは思います。レンズの機能も関係してきますし。
発売されたら、1泊2日でレンタルしてみたい…。

●望遠（ズーム）機能とマクロ撮影比較

“G1X MarkⅡ”※所有の旧型
→24-120mm（光学5倍ズーム）
プログレッシブファインズーム（≒デジタルズーム併用）では240mm相当（約10倍）
→マクロ撮影：最短撮影距離5cm

“G1X MarkⅢ”※2017年11月発売の新型
→24-72mm（光学3倍ズーム）
プログレッシブファインズーム（≒デジタルズーム併用）では144mm相当（約6倍）
→マクロ撮影：最短撮影距離10cm

ここについては旧型”G1X MarkⅡ”が圧勝。
センサーサイズ（撮影素子）を大きくすると望遠機能を上げにくい・上げるとどうしても本体が大きくなる等の理由からだと思うのですが、旧型のほうが望遠・マクロ撮影についてはスペック表上はMark2の方が優れています。

わたしが旧型”G1X MarkⅡ”の購入に至ったのは、すでに持っていた”Canon G9X MarkⅡ”より、

・広角に撮れる（風景向け）
・高画質に撮れる

に加えて「光学5倍ズームであること」が大きかったので、”G9X MarkⅡ”と同じ光学3倍だったら”G1Xシリーズ”は選択肢に入っていなかったでしょうね。

●オートフォーカス（AF)機能比較

“G1X MarkⅡ”※所有の旧型
→コントラストAF（31点AF枠）

“G1X MarkⅢ”※2017年11月発売の新型
→像面位相差AF（デュアルピクセルCMOS AF）

…ええと、これはメーカーページやカメラ用語を解説している本やWEBを見てもイマイチよくわかりませんでした…。
ともかく、オートフォーカースが新型の方がピシッ・スパッと決まる、ということかと思います。

所有の旧型“G1X MarkⅡ”のオートフォーカスは、口コミなんかでもたまに見ますが、確かにちょっと焦点を合わせるのに迷う時があります。
画面をタッチするとスマホのカメラのようにタッチした箇所に焦点があうので、迷っているな・狙っていない場所に焦点あわせているな、なんて時は、タッチしてやればいいだけなんですが。

“G1X MarkⅡ”は2014年3月発売。2017年2月発売の”G9X MarkⅡ”と比べるとひと呼吸かかっている感じはあります。

新型の”G1X MarkⅢ”で、AFの迷いが解消されているのであれば、一眼レフなんかの焦点スピードに慣れている方にとってはかなりの良ポイントです。

●前半のあとがき

長くなったので、残りの項目は後編へ。

ここまで比較して感じたのは、”G1X MarkⅡ”と”G1X MarkⅢ”は、キャノンさん的にどうかはわかりませんが、方向性がちょっと違うのかしらと。

発売時点（2014年）での技術を全部つめこんだMark2、Mark2より更に大きいセンサーサイズを搭載しつつ、一部スペックダウンはあるものの軽量化・小型化・防塵防滴対応により、現場での実用性を目指したMark3。

進化の方向性が異なるので、できればメーカーさんには旧型の”G1X MarkⅡ”は今後も併売してほしいところ。例えばSONYさんのDSC-RX100シリーズみたいに。
もっと言えば、何年後かの”G1X MarkⅣ”は、”MarkⅡ”を踏襲したものであると個人的には嬉しいですが、こればっかりはどうなることやら。

いずれにしても、コンデジ業界自体がスマホカメラの高性能化で厳しいと聞いているので、新型が出るのは嬉し楽し。
旧型・新型どちらにしようか検討し直さなくてはいけなくなった方はちょっと大変かもしれませんが、当記事と後編が少しでも参考になれば嬉しいです(⌒-⌒)